豊洲市場を見学(ライター/tomura)
10月19日(金曜日)。
言わば平日にもかかわらず、豊洲市場は観光客で賑わってた。
市場の築地からの移転では、事実都を二分して議論される結果となったのは記憶に新しい。
自分の気持ちとしては実に複雑な気持ちを抱える出来事だった。
古い築地には語り尽くせない特別な思い出があったし、そうは言ってもあのボロボロに破れたトタン屋根を見るにつけ、危険だなあと感じていたのも事実。
僕の見解では場外市場で起きた火事、あれが多くの人の気持ちを豊洲へと舵を切らせる一因ではなかったかと思う。
いくら恋いこがれようと過去は過去のもの。
今日は解禁されたばかりの豊洲市場を、勉強会と称して見学するには絶好のタイミングだったと思う。
多くの疑問を持って挑んだ、、、つもりだった。
よく足を運んだ波除神社。
いつも願う事は1つしかなかった。
あの神社はどうなったか。
築地市場の、ほんの磨の前にあった神社。
何事も古きは退場し、新しきへと道をあける。
築地という場所も一先ずはその仕事を終え、豊洲市場へと役を譲る。
産声をあげたばかりの豊洲はとても綺麗で、とても良い場所になる予感があった。
失われたものがもしあるなら、それは場所が育んだ歴史だろう。
でも歴史というものは作ってゆくものだ。
人が集って語り合えば、そこが次の百年のためのフロンティアだと僕は思う。
豊洲市場の近辺はまさに建築ラッシュ。
テレビばかりを見ていたのでは絶対に見えてこないものが必ずある。
(tomura)