お台場の窓辺からこんにちは

NEXTEPDesignの日々徒然

嘘つき

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練習作

墨汁とドライヤーを使って15分ほどで描いた練習作。
なんとなくユル・ブリンナー
ユル・ブリンナーといえば往年の第俳優だが、「荒野の七人」や「王様と私」「十戒」などの名作が有名だけど、僕は隠れた作品「ウエストワールド」が好き。
この映画、後々の他の映画に影響を与えているようでならない。
ユル・ブリンナー扮する無表情のアンドロイドは、84年の映画「ターミネーター」を彷彿とさせるし、しかし、ユル・ブリンナーのアンドロイドは無表情とは言ったものの、時折笑う。
その笑い方がなんとも不気味で、この映画をエンターテイメントな世界観に仕上げる一助となってる。
その世界観、近未来のテーマパークが舞台という構図は、後の映画「ジュラシック・パーク」にインスピレーションを与えただろうし(実際に原作者は同じマイケル・クライトンだ)、映画「トータル・リコール」(こちらはフィリップ・K・ディックが原作)にも通じるものを感じる。
ともあれ科学がより発達していなかったであろう昔の方がより魅力的だし、技術がより発達していなかった昔の方がより創造的に思える。
現在がダメというわけではない。
どういうことかというと、「知識」の問題だと思う。
人間というもののデフォルトでの知識力(見識)が上がっているので、嘘をつけない状況なのだと思う。
嘘をつかなければならない人たちがその仕事を怠るから、つまらなくなる。
怖いのだな、嘘をついて叩かれるのが。

もっともっとスペースオペラしていいんじゃないかと思う。

(By Shiro Tomura)