「グレタ・ヴァン・フリート」のこと
友人の車の助手席に乗っていたときの事。
レッドツェッペリンが流れていてご機嫌だった。
「ああひさしぶりだね。やっぱサイコー。」
けど、こんな曲は聞いた事は無かった。
近年になって眠っていた音源が見つかったとかかな?
そんなふうに考えながら、ぼんやりと窓の流れる景色を見つめてた。
1曲目も2曲目も聴いた事が無い。
3曲目あたりでおかしいと思いはじめた。
いくらなんでも知らない曲が多すぎる。
レッドツェッペリンなら大好物だったし、全部聴いた。
自分たちで遊んで演ったりもしたもんだ。
次第に、「音の新しさ」に気付く。
「これツェッペリンじゃないよね?」
「え?まじで?」
友人も気付かなかったようで、信号待ちの間スマホで検索しはじめた。
出た答えは「グレタ・ヴァン・フリート」というバンドだった。
僕らは車の中でもろに衝撃を受けたし興奮した。
凄すぎると思った。
ギターの進行とかタイミングのようなものがジミーペイジそのものだったし、ボーカルの声が裏返るような気だるい癖はロバートプラントそのものだったし。
ドラムもジョンボーナムのようなキチガイさ加減を良く出してた。
どう聴いてもレッドツェッペリン。
まさか最近になって、こんな音楽に出会えるなんてすごく気持ち良いし、ワクワクしてる。
70年代に世界を席巻した世界観が、現代でどのようにパフォーマンスしていくのかなあ、とかね。
(Shiro Tomura)